ジープ伝統の本格SUV「ラングラー」にプラグインハイブリッド車の4xeが登場しました。
ラングラーは輸入SUVの中でも販売上位の常連として知られており、日本はアメリカに次ぐ世界第二位の販売台数となっています。
そのラングラーに追加されたプラグインハイブリッド車の4xeはどのような車でしょうか。

時代のニーズに対応も見た目はラングラーのまま

世の中が電気化の気運が高まったことで、ラングラーもPHEVモデルとして登場しました。
自動車を電動駆動化する場合、バッテリーやモーターを搭載するため、同程度のエンジン車と比較すると重量が増えることが多いのですが、4xeはまったく大丈夫です。
低回転でも最大トルクのモーター駆動によりオフロードでもコントロールしやすくなっています。
そのため、悪路走破性が高く、ぬかるみや雪道、砂利道など舗装されていない路面でもまったく苦にしません。エンジン回転数を上げることなく、大きな岩を乗り越えたり、急こう配を駆け上がるクライミングでも威力を発揮するでしょう。
険しいオフロード走行に備えて、車両底部にあるトランスミッションやトランスファーケース、フューエルタンクなど傷まないようにスキッドプレートが装備。
リチウムイオンバッテリーも床下ではなくリアシート下部に配置することで、外部からの衝撃による損傷リスク軽減も図られており、重量配分の最適化も考慮されています。
4xeはただ単に電動化に対応したモデルというだけではなく、電動化によってさらなるオフロード性能を手に入れた最強のラングラーといえるでしょう。

4xeのスペックについて

パワートレインは2リットル直列4気筒ターボエンジン、2基の電気モーター、総電圧350Vのリチウムイオンバッテリーに8速ATの組み合わせになっています。
エンジンにマウントされたP1モーターは滑らかにエンジンを始動させることで燃費低減に貢献するだけではなく、バッテリーパックに供給する電気も生み出します。
トランスミッション前部にP2モーターが搭載。なお、通常のガソリンモデルと異なり、左ハンドルのみのラインナップとなっています。
モードは燃費を最小限に抑えるハイブリッドモード、モーターのみで走るエレクトリックモード、バッテリーレベルの充電を維持するeバッテリーモードの3種類が用意されました。
シーンに合わせてプッシュボタンで選択可能です。エレクトリックモードでは最大約42kmのEV走行を実現しています。