車生活

シートベルトについている丸い樹脂は何?

車のシートベルトには丸いボタンの様な樹脂がついています。これはタングストッパーと呼ばれるパーツでシートベルトストッパー、シートベルトストッパーボタン、バックルストッパーボタンなどとも呼ばれています。
タングとはシートベルトの上をスライドする、バックルに刺さる金属部分のことです。タングは直訳すると舌のことで、その形が舌に似ているからついたと思われます。
今回はタングストッパーがどのような役割を持っているのかご紹介します。

タングストッパーの役割とは

小さなパーツですが、タングストッパーは割と大きな役割を持っています。それは、タングが下に落ちるのを防ぐ、ストッパーの役割を持っているのです。
タングストッパーがないとタングが下まで落ちてしまいます。ベルトを装着しようとした際、手を伸ばさないとタングを掴むことができないのは不便ですよね。
しかし、タングストッパーは樹脂製なので、ドアで挟んでしまうと割れてしまうことがあります。
もし割れてしまった場合は、ディーラーや修理工場で修理できますが、部品だけを買って自分で取り付けることもできます。純正部品なら100円前後で工具なしで取り付け可能です。
修理の方法は、タングストッパーが付いていた部分に穴が開いているので、その部分にはめ込み、圧力をかけることで取り付けられます。
手芸で使われるハンディプレスがあれば便利です。

タングストッパーの代用品について

自分で修理した人の中にはピンバッジや安全ピン、ダイソーのボタンなどを使って代用したというのも見られます。
用途を考えると代用品であっても問題ないでしょうし、装飾の意味でもシートベルトの色にあわせたり、派手なピンバッジにしたりする人もいるようです。
しかし、代用品によってはシートベルトを装着した際、身体に食い込んだりして、ケガの原因になりかねません。
保険会社からはその点を責められるという意見も見られたので、できる限り正規品を利用したほうがいいでしょう。

小さなパーツですが、実用面ではないと不便なタングストッパー。
運転席側のピラーにシートベルトのタングをはさんででボコボコになった中古車を見たことがあります。
日ごろから、ドアを閉める前にシートベルトのゆるみを戻しておき、タングストッパーを壊さないようにシートベルトは丁寧に扱うようにしましょう。
汚れがついていると寿命を縮めてしまうので、定期的な清掃も忘れずに。大事に使えば簡単に壊れるはありません。