車生活

アルコールはいつまで体に残っている?

飲酒運転でよくあるパターンが「機能飲んだ酒がもう抜けていると思った」「仮眠を取ったから大丈夫」などです。
しかし、アルコール処理能力は人それぞれ。飲んだアルコールが肝臓で分解され、体外に排出されるまでに時間がかかります。

飲酒後に運転できるようになるまでの時間

飲酒するとアルコールは胃・小腸で吸収され、血液に溶け込み肝臓へ運ばれ、分解されます。
分解しきれなかったアルコールは心臓へ運ばれ脳まで到達されます。
アルコールによって脳がマヒした「酔っぱらった」状態として表われるのです。
飲酒の症状として、平衡感覚を失い千鳥足となる酩酊状態から、意識がなくなる昏睡状態になる場合もあります。
時間が経つとアルコールの分解が進み、アルコールが抜けた状態となります。

缶ビール(500ml)1本のアルコールが抜けるまでの時間の目安は、お酒が飲める男性はおよそ4時間、女性やお酒に弱い人、高齢者はおよそ5時間かかります。
ただし、あくまで目安なので一般的にお酒を飲んだら7~8時間は空けたほうがよく、少量であっても飲酒した日の運転はやめたほうがいいでしょう。
大量にお酒を飲んだ場合、さらにアルコール処理時間がかかります。翌日の運転も避けてお酒をきちんと抜くことが大切です。

早朝の飲酒検問

全国の警察では朝までアルコールが残っている可能性がある状態を酒気残り運転と名付けて、取り締まりを強化しています。
飲酒直後に運転する飲酒運転は重大な違反と認知されていますが、酒気残り運転は自覚なく行われているケースもあるため、深刻です。
警察も早朝から検問を行い、検挙されるケースも増えています。
検挙された人の行動を見ると、飲食店で飲酒しお店の駐車場で仮眠後に運転していたケースや自宅で飲酒した後コンビニへ酒を買い足しに運転したケースが見られました。

飲酒運転の罰則

道路交通法において飲酒運転は厳しい罰則が設けられています。
アルコールが完全に分解されるまで運転してはいけません。呼気1リットル中アルコールが0.15mg以上が検挙の対象です。
呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上0.25mg未満の場合は酒気帯び運転となり、違反点数13点で90日の免許停止が科せられます。
0.25mg以上になると違反点数25点で2年の免許取り消しが科せられます。
ろれつが回らず、真っ直ぐ歩けないなど、酩酊状態と判断されると呼気に関係ないのが酒酔い運転です。
この場合、違反点数35点で3年の免許取り消しが科せられます。

飲酒運転は絶対にいけません。お酒を飲んだら絶対に乗らないのはもちろん、アルコールが分解されるまでハンドルを握らないようにしてください。