基本機能のチェック
ドライブレコーダー選びで最も重要なのが画質とフレームレートです。動画を事故記録として活用するには最低でも200万画素以上のカメラを搭載し、解像度はFull HD(1920×1080ピクセル)以上が望ましいでしょう。フレームレートは1秒間に記録するコマ数を示し、30fps以上を基準とすることで、走行中のナンバープレートや歩行者の動きを滑らかに捉えることができます。
また、明暗差の大きいトンネル入口や逆光場面でも映像を均一に記録できるWDRやHDR機能は必須です。これらの映像補正機能により、明るい部分が白飛びせず暗部がつぶれにくくなり、事故時の証拠映像としての信頼性が高まります。LED信号機の判別機能にも対応したモデルを選ぶと、交差点での信号トラブルを防ぎ正確な映像を残せます。
録画設定と付加機能
衝突などの衝撃を自動で検知し録画を開始するGセンサー録画は、事故発生時に確実に前後数秒を記録するために欠かせません。手動録画機能にも注目し、ボタン操作で必要場面を任意に保存できるかを確認しましょう。
駐車中のトラブル対策として、エンジンオフ時にも動体検知や衝撃検知で自動録画を行う駐車監視機能も有力です。常時録画タイプだけでなく、SDカード容量を節約できるイベント検知録画タイプやタイムラプス録画対応モデルもあります。
さらに、Wi-FiやBluetoothを介してスマートフォンで映像を即確認できるワイヤレス連携、GPS内蔵による位置・速度情報の記録が可能かも選定基準です。アプリの操作性やファイル出力形式にも目を配りましょう。
設置場所と耐熱対策
ドライブレコーダーの映像品質は取り付け角度や設置位置にも左右されます。ルームミラー裏のフロントガラス中央が最適ですが、視界を妨げない位置で水平に近い角度を保つことが重要です。前後カメラや360°タイプを導入する場合は、前方の死角や車内、リアガラスをバランスよくカバーできるか確認しましょう。
また、真夏のダッシュボードは80℃を超える場合があるため、動作保証温度が70℃以上ある耐熱設計モデルを選ぶべきです。別途電源ハーネスを用意し、ヒューズボックスからの直接給電で駐車監視時の常時電源を安定確保することも視野に入れましょう。寒冷地ではバッテリー温度保護機能の有無も確認してください。
これらのチェックポイントを押さえ、走行環境や利用シーンに合わせた最適なドライブレコーダーを選ぶことで、万一のトラブル時にも頼れる記録を手に入れられます。安心・安全なドライブを支える相棒として、ぜひ参考にしてください。