車生活

知らないうちに車にダメージを与えているかも

誰しも愛車を長く乗りたいと思っているはずです。しかし、同じタイミングで新車を購入しても人によって車の傷み具合は異なってきます。
故障だけではなく、数年後のヘタリ感でも大きな差が生まれてきます。
愛車にダメージを与えないように運転するにはどうしたらいいでしょうか。今回は知らず識らずのうちに愛車にダメージを与えてしまう運転方法について紹介します。

エンジン始動してすぐに全開で走る

エンジンが始動してすぐだとエンジンオイルが全体にいきわたっていません。
このような状態でアクセルを全開してエンジンに負担をかけてしまうと、油膜が切れ異常摩耗の原因となります。
現代の車は電子制御インジェクターによってエンジンをかけてもすぐに走ることが可能です。
それでも、エンジンをかけてから水温警告灯が消えるまでエンジンの回転は低めに抑えながら走るようにしましょう。

急のつく操作をする

急発進、急加速、急停止、急ハンドルという「急」のつく操作は車全体に大きな負荷をかけてしまいます。
急発進、急加速を行うとエンジンやトランスミッションのオイルが油膜切れを起こし、潤滑油としての役割を発揮できません。
さらに急ハンドルを繰り返すと、フレームやブッシュ、足回りの劣化が進行してしまいます。

短距離の運転を繰り返す

買物や送迎など、短い距離を走るのは車には負担となります。短い距離とは1回あたり8km以下の走行です。
車のバッテリーはエンジンの回転数を上げて走ることで充電されますが、走行距離が短いと十分に充電できず、バッテリーの寿命を早めてしまいます。
暖気なしでエンジンが暖まっていない状態で、短距離を走ると蒸発しきれなかったエンジン内部の水分がエンジンオイルに混入して変質してしまうかもしれません。
短距離を走る場合は1~2分程度アイドリングして暖気をとり、急加速しないようにエンジンの回転を上げていくと、バッテリーやエンジンオイルの劣化を防げます。

ハンドルを据え切りする

車を停止状態で、前タイヤの向きを変えることを据え切りといいます。
据え切りすると操舵系やタイヤに負担をかけるため控えたほうがいいでしょう。
メーカー側も考慮しているので、操舵系がすぐに壊れてしまうということはありませんが、パーツに負担をかけないためにも据え切りは避けたほうがいいことには変わりありません。

車は長く乗り続けている以上、経年劣化は避けられませんが、乗る人次第で程度は大きく変わってきます。
長く乗りたいのであれば点検やメンテナンスも大事ですが、普段の扱い方も重要です。