慎重に運転していても、コーナーや狭い路地で車を擦ってしまうことがあります。
予期せぬトラブルに動揺してしまうものですが、落ち着いて対応しましょう。
今回は車を擦ってしまったときにやるべきこととやってはいけないことを紹介していきます。

車の擦り傷の原因

車にできた擦り傷の原因は一つや二つではありません。なかには知らないうちに擦り傷がついてしまうこともあります。
とはいえ、どんな傷であってもショックです。しかも、傷の程度次第で大がかりな修理が必要になります。

線傷

車の傷で最も多いのが線傷です。飛び石や落ちたゴミだけではなく、道路脇に延びた枝でもつくことがあります。
避けるのが難しく、気づいたらついていてしまうことも多くあります。

ガリ傷

縁石に乗り上げてしまったしまい、バンパーを擦ってしまうとバンパー下に削られたような傷がつきます。
石やコンクリートで擦ってしまうとガリッと大きな音がしますが、このように削られた傷がガリ傷です。

へこみ傷

後方にある障害物を見逃してバックしてしまった場合、ぶつかるとボディがへこんでしまいます。

ひっかき傷

猫や鳥などの動物がボンネットを歩くと、ひっかいたような傷ができます。

擦り傷を放っておくとどうなる？

車の擦り傷を放っておくと、見栄えが悪くなるだけではなく、塗装が剥げてきてサビが発生します。さらにサビが進むと穴が開いてしまうことも。
傷を放置した車は買取価格にも悪影響です。放置してしまうと買取価格が半減擦る恐れもあります。

擦り傷の修理費用

擦り傷のできやすいバンパーやフェンダー、ドアに絞って紹介します。
どのくらい修理費用がかかるのというと、傷の大きさにもよりますが、バンパーだと10,000～50,000円が料金相場です。
タイヤやホイールを覆うフェンダーはバンパーより修理費用は高くなりやすく、30,000～50,000円となります。
バンパーやフェンダーは飛び石でも傷がついてしまうので、砂利道などはゆっくり走るようにしましょう。
高額になりやすいドアは10,000～100,000円が料金相場です。面積が広く、修理の難易度が高いこともありますし、傷の場所によっては複雑なケースもあります。
さらに輸入車だと塗装が特殊な場合があるので、さらに修理費用が高くなります。

擦り傷は車両保険は使える？

車両保険は契約している車の損害をカバーする保険です。車両保険は補償範囲によって適用できるか異なってきます。
補償内容を確認して利用しましょう。ただし、車両保険を使うと、原則として等級が下がり、翌年からの保険料が高くなってしまいます。
修理費用によっては車両保険を使わず、自費で修理したほうがいい場合もあります。